カンチャナブリ〜ミャンマー

カンチャナブリからもう少し先の「サンクラブリ」から通称?確か「DJ」という
ミャンマーへの国境(スリーパコーダという名前も記憶にある)にトライした。
※全く正確に記憶していません。名前はでたらめかも。

当時はただ「ミャンマーのスタンプが欲しい」というちょっとした興味だけで
行ってみた。(そこは国境から2km先くらいまでしか行けない小さな町)

まず、サンクラブリからジープのような乗り合いタクシーに乗って国境へ向かう。
タクシーの中で出会った青年が「どこいくの?ビルマ?俺ビルマから来たから
一緒に行こう」と言ってくれたので、お、これは心強い!と思い、ついて行った。

タクシーを降りてから、小さな集落を越え、その奥の何か家具のような作業所を越え、
どんどんと人気のない方へ歩いていく。
少し遠くの丘に緑に囲まれたミャンマーのパコーダが見えている。

「国境はあそこ?」と指差しその青年に聞く。「そうだ」と答える。
しかし、ここまできて、お互い英語では話していない。ことに気づく。

さらにしばらく歩くと、青年が立ち止まり、壊れた垣根の間、地面を指差しながら
「タイラン、ビルマ(ミャンマー)、タイラン、ビルマ」と地面のあっちとこっちを
交互に指差しながら私たちに伝えようとする。

「ん?」不思議に思いつつ、先に見えるパコーダを(国境と思い込んでいる私たち)
「あれが国境でしょ?」するとやはり、「そうだそうだ」と首を縦に振る青年。

「とにかく、付いて行こう、あそこに国境があるはずだ。」

そして、どんどん歩き、そのパコーダの足元までやってきた。
垣根を越えてから、人気はないし、畑などがあるだけ・・・本当にここが国境?

「ここ、国境?スタンプ?」とパスポートにスタンプを押すジェスチャーなどをして確認した。

すると、青年は、合掌して、お祈りをするジェスチャーで返した。
「ここ、お寺。」まさにそうだった・・・・

つまり、そこはもうミャンマー国内。私たちが通って来たのは、国境付近の
地元民が利用している(と推測)裏の国境、のようだった。

「戻ろう」青年には、「私たち、このお寺をちょっと見てから行くよ」と言い
別れを告げた。青年は「そうか、じゃあ、またね!」と去っていった。

偶然出会った青年が見えなくなってから、大急ぎで来た道を戻る。

壊れた垣根のところで、記念撮影。あやうく不法入国。あ、すでに?


そして、元の集落に戻り、別の方向に道沿いに歩くと、近くに立派な国境が(笑)
20USDのパーミッション代(書類を書くだけ)を払ったけど、残念なことに
期待していたスタンプはもらえなかった。

アラスカ〜カナダ

自転車でアラスカからカナダ(DawsonCity方面)へ出入国した時、
国境の営業時間に間に合わず(15分遅れ)ゲートが閉鎖
冷たい風の吹き上げる中、一晩山頂にテントを張って過ごしました。

国境手前のGASスタンドはずいぶん前に潰れた様子で、人っ子一人いない・・・。

食料を満足に用意していなかったのでひもじい思いをしましたが、国境の職員さんが腹持ちのいいチョコレートバーと果物を分けてくださり、助かりました。
結果的に人に迷惑をかけてしまったことがその後の旅の戒めになった気がします。
それ以上にそのときに出会った人の親切がありがたかったのと山頂で迎えた朝焼けが心に染みました。

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